心を整える。まずは心の特徴を理解することが大切です。
今回は「意識と無意識」の話をします。
意識とは、状況によって生まれる心の働き。頑張ったり、我慢したり、演じている心です。
無意識とは、意識とは逆に、自然に意識していない心の働き。欲求、感情、本音、自然に生まれる心です。
人の心には、この様に全く違う2つの心が存在します。日々の生活の中で入れ替わり立ち替わりして心は形成されています。
意識と無意識のバランスがうまく機能していない時に「悩み」を感じてしまいます。
状況に応じて無意識に何かを感じて、状況に合わせて意識して決めます。
意識も無意識もどちらも自分自身の大切な一部なので、
「やりたくないのにやらなくては・・・」
「食べたいのに食べちゃいけない!」
この様に意識と無意識が相反している状態が「悩んでいる」という状態になります。
しかし、悩んでいる状態は決して悪い状態ではないのです。
「眠りたいのにあのことが無意識に浮かんできて眠れない、いやだなぁ〜」
「残業しなきゃいけないのになんだかやる気がでない、情けないなぁ〜」
「たばこをやめたいのにどうしても吸いたくなってしまう、弱いなぁ〜」
「ダイエットしたいのにどうしても食べたくなってしまう、ダメだなぁ〜」この様に、
頭ではわかっていても気持ちがどうしても『?!』と感じてしまう気持ちを「無意識の欲求」と言います。
自分が認めたくない無意識の欲求を感じたとき、あなたはどうしていますか?
ほとんどの方が、「自分は弱い」「努力が足りない」など否定的な感情が自分自身を攻撃してしまいます。
この状態が長く続くと心のバランスが崩れます。自分が自分を責めるわけですから、さすがに自分の心も疲れてしまいます。
無意識の欲求は純粋で忠実ですなので、無意識の欲求は受け入れられるまで何度も何度も受け入れをより強く訴えてきます。そして、無意識の訴えを無視したり我慢すればするほど苦しくなってきてしまうのです。
心理学では、意識と無意識のパワーバランスの話をよくします。意識を「1」とすると、無意識は「9」だと言われています。
ということは「意識よりも無意識の方が9倍強い」ということになります。
無意識の欲求を無視して頑張ったり我慢し続けるには、9倍のパワーで引っ張ったり抑え続けなければなりません。一時的にできても、継続することはかなりの状況をコントロールしないといけません。もちろん心の負担も大きなものになります。
無意識の欲求を無視して頑張ったり我慢し続けることを長く続けると、知らず知らずのうちに自分自身に大きな負担を掛けてしまいます。
心のバランスを壊してしまう危険性を考えると、頑張らない方が人間らしいのかもしれませんね。
昔の人は、根性論や修行を正当化します。これは「メンタル」と一括りにするのは危ないことのような気がします。
しかし、一流を目指すのであれば「意識と無意識のバランス」ここを整えられる人になることは必須です。
ストレス社会の今だからこそ「心を整える」スキルが必要なのではないでしょうか。
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